- 伊藤謝恩ホール
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伊藤国際学術研究センター
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東京都文京区本郷7-3-1 B2
ご挨拶
障害児を含む子どもの育ちを取り巻く環境は、様々な法律の新設、改正などで大きく変わりつつあります。障害児支援の現場で長年培われてきた「療育」は、平成23年公布の改正障害者基本法で、「第17条 療育」という項目として初めて法律に明記されました。
「療育」の明確な定義はありませんが、2014年7月に、「障害児支援のあり方に関する検討会」の報告書が、厚生労働省より出されました。 それによれば、基本理念のもと、「障害児本人の最善の利益の保障(発達保障)」と子育ての基盤となる「家族支援」が重視され、身近な地域において、「縦横連携」の推進が打ち出され、いわゆる「医療モデル」であった従来の「療育」から「社会モデル」に統合された「療育」への変貌が求められています。
第113回大会では、『今、療育を考える』 をテーマにしました。
改正児童福祉法、子ども・子育て支援法、国連の「障害者権利条約」、「子どもの権利条約」などの国内外の法律の下で、障害のある子ども・ない子ども、全ての子どもが、住み慣れた身近な地域において健康で心豊かに育ち、生活できる共生(インクルーシブ)社会づくりに向けて、医療・保健・教育・福祉・就労など多様な支援機関が縦横連携する中で、私たちはどの立ち位置で役割を担い、何ができるのかを皆様と一緒に考えたいと思います。
尚、2014年9月に「子ども虐待防止世界会議 名古屋」において当学会がスポンサードセッションとして開催したシンポジウム「障害児虐待の対応と予防」の報告をさせていただくとともに、「虐待当事者とともに考える障害児虐待の予防」のミニシンポジウムをプログラムとして予定しております。
皆様からの「療育」に関連する演題、一般演題の多数の応募をお待ちしております。また、多くの皆様の参加をお待ちしております。
2014年12月吉日 大会長 米山 明